ヘルメット。

突然3連休 vol.4

ごめんなさい。
おならなど汚い言葉を使いすぎました。
バランスを考え、きれいな言葉を置いておきます。
虹、恋、空、夢、緑、素直、透明、雪、
未来(と書いてキボウ)流星(と書いてナミダ)
よしこれで大丈夫です。どうぞ。
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30分の海の旅も終わり、島についた。
平日だからかな、
祭といった感じは全くなく、のどかな、本当にのどかな島だった。
ところどころに、芸術品が置いてあるけれど、
それはそれで素敵だとは思うけれど、
こののどかな島だけでも充分な気もする。
東京ではあまり見かけない草や虫。
見当たらない信号。鍵のかかっていない自転車。と、大きなヘルメット。
決してお洒落とは呼べない服を着せられた子供。
石で作られたガタガタの階段に、神社。
お茶どうぞといった貼り紙や休憩の為の椅子。
たばこ屋のおじさんのキビっとしたフレンドリー感。

なるほど僕は3分後にはこの島を好きになっていた。

それに風がおいしい。
本当においしい。おかわり!
僕はこの日たくさんの風を食べた。
空も食べた。海も食べた。おかわり!
山も食べたし、畑も食べた。
いい島だった。おかわり!

いい島だった。

写真を撮ったので、この連休シリーズの最後に載せようと思う。
心のシャッターで撮ったから僕の気持ちが写っているはずだから。

穏やかな時間を島ですごして、僕たちはまたフェリーを目指した。
ついさっきまで青だと思っていたのに、あたりはもう夕焼け色に変わってきている。
山や海は尚の事、
パッソに乗った僕たちもまた、夕焼け色に染められた。
きれいすぎる景色に僕はなるべくニヒルに笑い、
なるべくニヒルにそっとおならをした。

今日は風をたくさん食べたから。

つづく

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