オムライス。

突然3連休 vol.5

夕焼けから夜にかけて。
なるべく目の前に見える全部を見ながら、家を目指してアクセルを踏んだ。

この時間、ふと思い出す子供の頃の話、たしか幼稚園の頃かな。
家の近所で一人で遊んでいる時のことだ。
僕はつまずいて思い切りこけた。
ひざをすりむいて痛かったし、
泣き虫で少し太っていた僕は、ひとまず泣いた。
仰向けになってわんわんにゃにゃんと。
その時かな。
僕はたぶん初めて物心付きで空を見たんじゃないかと思う。

夕焼け空に雲が浮いていた。
風も吹いていて、雲がよく動いていた。
そして僕はその雲を見て、間違える。
(おとうさんがゆうとったな、ちきゅうはまわっとるんじゃ)
そう、動いているのは自分側、
地球(地面)の方だと思った。そう見えた。
雲が動くなんて知らなかったからそう見えた。
ははん風の力でちきゅうは回っているんだなと。

小学生になって、雲が動いていること、地球はもういっこ外側でいつも同じ速度でゆっくり回って見えること、
を知るまで結構な間 間違えていた。
今日は風が強いから地球も早く回っちゃうなあなんて、
少年ボサールは思うのであります。

そんな思い出話を織り交ぜつつ、パッソはもう結構家の近くまで帰ってきた。
途中でまたスーパーに寄って母と祖母が晩御飯の食材を。
僕も一旦降りて、スーパーに入った。
祖母はカゴのコロコロをすごい勢いで押すので、
子供やお年寄りを何度も轢きそうになっていた。
後ろを歩く僕は何度も見てみぬふりをした。
目を丸くしていた子供へ、ごめんな。

会計を終え、スーパーを出てふと空を見ると、チラと星が見えた。
夕焼けから夜にかけて。
その帯は、空を見ることが多い。
もしかしたらまた何か発見できるかもしれないから。

あれおかしいな。
こんなこと書こうとしていたわけじゃないんだった。
そうだ次回最終回にしたいので、早送りしよう。
このあと家についてご飯を食べて、
ご飯おいしくてお風呂に入って、父と少し喋って、
歯汚男りゅうくんに「今からラーメンでもいかん?」とメールして、
「ごめん、今友達とオムライス食べに来た!」と返ってきて、
「女子か!」と返してその日は寝た。

次の日は父と母と三人で新見のおいしいさば寿司を買いに。
最終回はその話から始めよう。

つづく

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