ラスク。

岡山に帰ってまた今日から東京です。

突然3連休 vol.1

夏に帰れなかったのもあって、ゴールデンウイーク以来の岡山。
少しでも長く帰りたかったので今回も夜光バスで帰ることを選択。
あ、夜光って夜行か。夜行バスで帰った。

駅に着くと母が改札の所に立っていた。
少し背が縮んだかなと思ったけれど、気のせいかなとも思った。
車をとめてある駐車場まで一緒に歩く、
その途中、駅構内のパン屋でジュースでも買いなさいと言ってくれた。
僕はもうまあまあ大人なので、いやええわジュースは、と断った。
じゃあパンを買いなさい。いやパンもええわ。
じゃあドーナツを買いなさい。いや食べてきたから大丈夫。
じゃあラスクを買いなさい。あ、うん、じゃあラスク食べよかな。
母がすごくすすめてきてこれも母の優しさかなと思った、
普通のラスクだけれど、愛のこもったラスクに見えた。
けれど、
よし、これで駐車料金が無料になるわと母がガッツポーズをしたので、
やっぱり普通のラスクに見えた。
しかも次回割引券まで付いてきたと母がまたガッツポーズをしたので、
普通より少しダメなラスクに見えた。

そして車に乗って、家まで発進した。
2人でダメラスクを食べながら田舎道を走る。
あんたがここで事故した時はなあと、僕の事故現場とかも通って、
なつかしい話や、あと最近の家族、特に弟の進路について話した。
ちょっと前まで幼稚園に通っていた弟も今ではすっかり大学院生になった。
てことは小学生だった僕もすっかり社会人になっているということだ。
母はどうかな。母は、うーん、母かな。
僕からしたら昔からあまり変わらないような気がするけれど。
たぶん同じだけ時間はすぎているんだろうな。
とかぼーっと考えていたら、もう家に到着した。

家に帰ると、庭にあった大きな松の木が無くなっていた、
理由はいろいろな説があるみたいだけど、どうやら枯れたらしい。
家は僕が生まれた年に建って、庭は僕が小学校に入学する時に作った。
玄関を出ると松の木がトンネルみたいに生えていて、
それをくぐるように学校に出発して、また帰ってきた。
その松の木が無くなっていて、少しさみしいような、
でも家がよく見えるようになって逆に良かったような、
でももうあの松をくぐることは無いと思うとやっぱり少しさみしいような、
でもまあどっちでもええような、そんな気がした。
結局、まあどっちでもええような気が一番大きかった。

母と今日は何をするかと話をして、
祖母と祖父も連れて、瀬戸内芸術なんとかにいこうと案がでた。
フェリーに乗っていこうと。
僕はイイネ!ボタンを押したかったけど無かったので、
イイネ!と言った。

晴れの岡山、金曜日、お昼の12:00。
これから母、祖父、祖母、僕の四人で、
瀬戸内国際芸術祭2010に行くことに決まった。

つづく

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