つぶやき。

夜中の高速道路っていいよなあ。おやすみなさい。

つぶやき。

くさくたっていいじゃない 人間だもの

つぶやき。

ん?だれかおならした?

つぶやき

夜行バスに乗って岡山に帰っています。なう

じぶんで言ってじぶんでつっこむ的な。















中学生の時、
おかべくんとおかべくんの家で遊んでいたら、
「むっちゃすっぺージュースあるけどいる?」
とオレンジジュースのような黄色い飲み物をだしてくれた。
僕は「なんなんこれ、そんなにすっぺん?」と聞いた。
あまりすっぱいものが得意ではないので少し躊躇い、
あ、ごめんなさい躊躇なんて漢字初めて使いました、
少しためらい、またおかべくんに聞いた。


「ほんまなんなんこれ、のめるん?」
おかべ
「のめるよ、外国のジュース、むっちゃすっぺーよ、
たぶん世界一すっぺーんじゃねーかと思う」

余談だけど、このようにおかべくんは自分でハードルをあげることが多い。


「ええ、こえーな。ちょっと先に飲んでみて」

当時から僕はヘタレでびびりだったので、
おかべくんに先に飲むように言った。

「ええよ、じゃあ飲むわ」
おかべくんはそう言って黄色いジュースをほんの一口飲んだ。
そして次の瞬間だ、今でも忘れられない光景を見せた。
なんと、膝がカクンとなってその場に倒れこむように片膝をついたのである。
僕はすぐに叫んだ。


「いやうそつけ!自分で世界一とか言うからそんなことなるんよ!」
「すっぱさアピールがすごいわ!」
「はっきりさせとくけど人間はすっぱさでは片膝にならん!」

僕がそう言うと、おかべくんはスっと立ち上がり、
じゃあ飲んでみろといった顔で僕にそのコップを渡した。
仲がよいので彼がうそをついているのはすぐに分かった、
そのことから、僕は自信満々にそのジュースをゴクっと飲んだ。

うう!すっぺー。たしかにすっぺー!
こんなにすっぱいとは思わんかった!
でもな。やっぱり確信した。
膝がカクンとは絶対にならん。
人間はすっぱさでは片膝にはならん。

そう心に強く刻んで、もう一度おかべくんにコップを返した。
それでもおかべくんは一口飲んで、また膝からくずれた。

おわり

迫力の、たらこくちびる。

へんな夢を見ました。
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ぜんぜん興味とかないのになぜかタロット占いにいっていて、
(タロット占いの手順は分からないのでイメージ)
占い師の人が机の上にカードを並べます。
そして一枚ずつめくっていって、これはあれだこれはこれだと、
あれこれ説明してくれます。
何枚かめくったあと、次のカードをめくろうとすると、
カードが机にぴたっとくっついてしまって、
めくりにくくなっています。
占い師の人は何度もカードをめくろうとするけれど、
ぜんぜんめくれません。
「あ、あの、僕めくりましょうか?」と言うと、
占い師の人は「いえ、およびません」と言い、
手前側に積んであったカードの一番上をめくりました。
それを僕に見せます。
カードにはつめきりバサミの絵がものすごいヨーロッパ風に描かれていました。
占い師の人は言います。
「このカードはふかづめを意味します」
と言い、僕につめを見せてきました。
僕はそれを確認し、たしかにふかづめですね。と言います。
すると占い師の人は少しほほえみ、
「そういうことです」
そしてそれだけを言い残し、
後ろのカーテンの奥へ入っていっていきました。
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夢なのでこのあとどうなったかあまり覚えていなくて、
ちょっと意味もよく分からないです。
ただ、その時は気づけなかったのですが、
占い師の人は、うすい透ける黒い布をかぶっていて、
紫に近い赤の口紅をして、おでこに大きなほくろ、
えりあしの部分に昔流行った細いエクステ、
ありえない大きさのフレームのめがね(金)をかけていて、
背中にでかい犬が描いてある白いトレーナーを着ていました。
耳にリボンがつけられている犬です。

今考えると、黒い布以外はこのあいだ見た定食屋のおばちゃんそのまんまでした。

夢にまで出てくるとはこのことか、と思いました。
おわり

今日のヒーロー。

子供
「ねえヒーロー、あの坂の上の神社までかけっこしない?」

ヒーロー
「へいぼーい、いいだろうへい、その勝負のったへい」

子供
「へへへ、ぼく負けないよー」

ヒーロー
「はっはっはぼーい、それはどうかなへい」

子供
「よしじゃあいくよー。ようい、どおん!」

子供 
「、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、!」

ヒーロー
「、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、、っ、!」

階段
「テっテっテっテっテっテっテっテっテっ!」

神社
「とっとっとっとっとっとっとっとっとっとっ!」

子供 ヒーロー
「っ、、っ、、っ、ゴーーール!」


子供
「はぁ、はぁ、僕の、はぁ、かちだ!」
ヒーロー
「ふぅ、へいへいそんな、ふぅ、ことはないへい!ふぅ!」
子供
「なんで!僕のほうが少し早かったよ!」
ヒーロー
「いや、そんなことはへい、ないへい、ふぅ、ヒーローは負けないへい」
子供
「むー。勝ったと思ったんだけどなあぼく」
ヒーロー
「ヒーローはぼーい、ふぅ、負けないへい、ふぅ」
子供
「わかったよヒーロー、じゃあ僕もっとはしる練習してこんどはぜったいヒーローにかつよ」
ヒーロー
「へいぼーい、ふぅ、ヒーローは負けないよ、ふぅ」

子供
「あ!見て!おみくじがあるよヒーロー!やりたい!」

ヒーロー
「ああいいねぼーい、やろうへい」

子供
「やった」

ヒーロー
「じゃあぼーい、きみからひいてごらんへい」

子供
「ようし、はい!
ひいたよ!じゃあつぎヒーロー」

ヒーロー
「ようし、へい!」

子供
「せーので見るよヒーロー、せーの!」

ヒーロー
「せーの!」

おみくじ
「パラ」

子供
「やった!だいきちだ!ヒーロー!だいきちがでたよ!」
「ヒーローは!??」

ヒーロー
「がーんへい。
すえきちだへい。すえきちへい」

子供
「あーだいきちじゃなくてざんねんだね、
でもすえきちもちょっといいってことだよね、
ちょっといいことがあるってことだよ」

ヒーロー
「そうだへいだけど、へい、、むむー」

子供
「ちょっとじゃいやなの?」

ヒーロー
「いいんだへい、いいんだけど、むむー」

子供
「わかった!
じゃあ交換してあげる」

ヒーロー
「え?へい」

子供
「僕のだいきちとヒーローのすえきち、かえっこしてあげる」

ヒーロー
「へ、へい、い、いいよぼーい、わるいへい」

子供
「いいよ、
僕はまだ小さいから、ちょっとでいいんだ」

ヒーロー
「で、でもへい、そんなことをするとあれだへい、
きみはすえきちになってしまうんだよぼーい」

子供
「いいの!
僕はヒーローがだいきちのほうが嬉しいんだ」

ヒーロー
「ぼ、ぼーいへい」

子供
「はい!じゃあこうかん!」

ヒーロー
「あ、へい・」

子供
「よしこれでヒーローはだいきちだよ」

ヒーロー
「ありがとうへい。やさしいぼーい」

子供
「これできっといいことがあるよ ヘイ」
「えへへ なんちゃって」

ヒーロー
「ああへい、まねしたなぼーい、まねだへい」

子供
「ははは、だってね僕おおきくなったら
ヒーローみたいになりたいんだ」

ヒーロー
「(ドキ!へい)!ううへい・うう」

子供
「どうしたの?
また舌をかんじゃったの?」

ヒーロー
「うれしいんだぼーい。
ハグしていいかい?是が非でもへい」

子供
「うわあ!やだよはずかしいよー、にげろー!
ははは!うわあー!」

ヒーロー
「なんでにげるへいー!まてまてーへい!
はははーへい!ハグするへいー!

(へいぼーい。
やっぱりきみにだけは勝てないへい)

まてまてーへいー!ぼういぃー!」


おみくじ
「ひらひら~」

ho-mu。

金曜日に休みをもらったので岡山の実家に帰ろう。
夏に帰れなかったので。
おみやげに饅頭かなにかを買って帰ろう。
もし時間があれば美星町にも行ってみようかな。
あそこの星空は本当にきれいなんよな。
父と母でも誘ってみようか。
http://www.youtube.com/watch?v=Vgp5c4-iYl4

ねむー。

なんか書きたいけれど、
でもねむー。うーん。
でもなんか書きたいけれどー。
でもねむいなあ。ねむー。
ねむいわあ。
うーん。
なんか書きたいけどねます。
ぐんない。

そして秋。

歩こう歩こう。
歩いてゆこう。
小銭だけポケットに詰めてそして、
できれば手ぶらでゆこう。
カメラなんていらんよ。
アイフォンだって置いてゆく。
今年はそういう秋にしよう。

残した花火。

夏に買ってあまった花火、これは冬までとっておく。
冬にする花火はまた格別だからねえ。

まっくら。

なにも見えなくなる。
真っ暗で、なにも。
エアコンが効きすぎているのか、寒い。
髪。
せめて乾かさないと。
遠すぎるドライヤー。
伸ばす手を。

ん?
髪を乾かす。
ん。
んん?












髪のゴミを取る。
ってこらー!
これはコロコロ!











ドライヤーはこっち!
まぎらわしいわ!

えらぶなら。

いまできる中で最高にかっこいいこと。

消えたカード。

会社の自動販売機は専用のカードで買えるようになっている。
今日、会社にお客さんが来て二人分のコーヒーを用意するように頼まれた。
急ぎということだったので、自動販売機のコーヒーで構わないと、上司。

僕は走って自動販売機に向かった。
カードを入れて、ひとつめのコーヒーを押す。
コーヒーがでてくる。お盆にのせる。
ふたつめのコーヒーを押す。
押す、あれ、?
押す。
あれおかしいな。押す。
出てこない。反応がない。
ああそうか、一回ごとにカードを入れなおさないといけないのか。
ん?カード?
あれカードがない。
ああそうか、ポケットに入れたのか。
ん?ないな。
ああ、うしろポケットに入れたのか。
ん?おかしいなないな。
ああ、胸ポケットだったかな。
うん。ないな。

カードがないな。

さっきまであったのに。
もう一度確認する。右、左、後、胸。
やっぱりないな。

焦ってくる。急がんと。
僕は自動販売機の前で踊るように全身を探した。
念の為、靴下や靴の中まで確認した。
それでもカードは出てこなかった。
結局、僕はあきらめてお金を入れる方の自動販売機でふたつめのコーヒーを買って持っていった。

消えたカード。
困る。そのカードは部署の全員が使用しているカードだ。
それが無くなれば上司や他の人まで自腹を切ることになる。
なんとしても見つけ出さないと。
自動販売機の所に戻り、ふとカード入口に目をやった。
なんとなく嫌な予感がする。
僕はおそるおそる中を覗いた。
(あった!カードだ!)
カードは中に入っていた。
けれど全く反応がない。
カード返却ボタンを押しても、
おつりレバーを回しても、ぴくりとも動かない。
僕はすぐにきゅうきゅ、
すぐに自動販売機会社に電話した。
「すみません、カードが、カードが出てこないんです。反応もないんです!」
わかりましたすぐに行きます。
と20分後くらいに自動販売機の人が来てくれ、中のカードを取り出してくれた。
そのカードを見て、自動販売機の人は小さな声で言った。
自動販売機の人
「寿命ですね、このカードはもう」

「そんな!さっきまで使えてたんです、ついさっきまで普通に、」
自動販売機の人
「いえ、磁気が弱ってしまっていて、残念ですが」

「そ、そうですか、わかりました、、」

自動販売機の人は僕の方をちらと見て、
動かなくなったカードを渡してくれた。

(寿命て!どんなタイミングなん!
ひとつ出せたのに!突然すぎるわ!
前ぶれも全くなしで!)

人生いつ何が起こるか分からないことを、カードから教わった。

最後に。今までたくさんのコーヒーをどうもありがとう。
さようなら、カード。またどこかで。

超岡山。

よえー。
すげーよえー。
最近の僕すげーよえー。
ちょっといやなことがあったら
すぐおちこみょーる。

もっと、つよーなりてー。
つよーなりてーで。

ちいせーことで
いちいちおちこみょーったらいけんでほんま。
くよくよばーしょーったらいけんで。

ちゃんとせー!
しゃんとせー!

心配されとる場合じゃねかろーが。

それからな明日からは、
ちゃんと朝ごはんもたべえや。

ぶどう届きました。

実家の岡山からぶどうが届きました。
少し冷やして水でさっと洗って、
丸ごとくちに入れます。
それでくちの中で皮を剥がして、
ぺぇ!とします。
これが一番おいしいぶどうの食べ方ではないかと思っています。

なみだ。

第一章
「いいよ、僕が殺してあげる」

そういって彼は立ち上がり、
持っていた食べかけの枝豆を、
男の後頭部めがけて力いっぱい振り下ろした。
みっつ入りの枝豆の、ひとつはもう食べていた。
食べかけの枝豆。
塩ゆでにした、枝豆だった。
沸騰させたお湯で豆を茹でた後、ザルにあげて水を切り塩を振りかける。
しばしば熱いまま供する。
枝豆。
塩をあらかじめ溶かし、沸騰させた湯で豆を茹でることもある。
あるいは、生の枝豆をボウルに入れ、鞘ごと塩もみしたのち、
塩とともに湯に投入して茹でることにより色鮮やかに仕上がる。
ザルにあげ、団扇であおいで冷ます。
枝豆の濃厚な味わいが薄れるため、冷水にさらしてはいけない。

第二章
彼は床に落ちた食べかけの枝豆を拾い、食べた。
「あれおかしいな、なんだかしょっぱいや」
涙に濡れる頬を、窓から見える月が照らした。

塩は「シママース」という塩を使用していた。
メキシコ、又はオーストラリア産の輸入天日塩を沖縄の海水に溶かし、
平釜で再結晶させる方法で製造。
カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラル成分を含んだ
「にがり」を程よく残すことで、
味にまろやかさと深みを加えられる。

最終章
枝豆は近年、調理後冷凍した商品も出回っており、
小売店の冷凍食品売り場などで目にすることができる。
酒、特にビールのつまみの定番として知られ、
大豆に豊富に含まれる蛋白質などはアルコールの分解を助ける働きがあり、
枝豆をつまみにするのは理にかなっているといわれる。




さてここで問題です。
下記のうち、あなたの正しいセリフを選んでください。

1 いや、なんの話やねん。

2 えだまめ?なみだ?いや、なんの話やねん。

3 枝豆は奈良・平安時代には既に現在の形で食されていたとされているいやなんの話やねん。

4 深い。深すぎる。涙がとまらない。



正解は1と2と3です。
4を選んだあなたはどうか1日ゆっくりと休んでください。

ぶどう。

実家の両親からぶどうが送られてきます。
今日も僕は愛されています。

土日。

もう土日か。
早くかんがえないとー。
また月曜日になってしまうー。
何を出すか、早くかんがえないとー。
http://www.youtube.com/watch?v=ipQDRJM4G08&feature=related

耳そうじをしながら。

今、耳そうじをしています。
綿棒を見ながらふと思いました。
耳くそって何なんですか?

鼻はまだ分かります。
空気を吸ったりするので。
空気中の汚れとかを鼻毛でキャッチしたり、
鼻水が固まったもの。
それが鼻くそです。

じゃあ耳くそは何なんでしょうか。
あ、あれかな。
聞きたくない話とかかな。
人の悪口とか、そういうのかな。

だとしたら、こまめに掃除しないといけません。

タイムカプセル。

今度、タイムカプセルを埋めようと思います。
もう結構おとなだからな、
何を入れようかなあ。

今日のリスペクト。

3年前かな、
初めて喋った日を覚えているだろうか。

彼女は僕の目をまっすぐ見て、
ものを作っている時が1番楽しいです!
と元気いっぱいに笑った。
僕はそのパワーに圧倒されながら、
「そうですね、その気持ちが大切ですよね」
と、なんとか歳の差を守ろうと必死に目を合わせた。

それからちょっとしばらく会わないうちに、
ぐんぐんみるみる成長して、
それはもうそれは。

太陽を味方に、雨を味方に、
虫は友達、ちょうちょに恋、
猫は相棒、夜は家族。

みんなと一緒に大きくなあれ。
まだまだすくすくどんどんいける。
そして最後は大きな花を咲かせてね。
そらいっぱいのバカでかい花だよ。
笑えるくらい、バカでかい花さ。

eri/co
http://erico255.blog97.fc2.com/

今日のリスペクト。

みんな一度は遊んだことがあるであろうマリオブラザーズ。
マリオ、ルイージ。
ピーチ姫、ヨッシー。
クッパ。







以前、このマリオブラザーズのチョコエッグが売られていた。
チョコエッグというのは、タマゴ型のチョコレートの中に、
おもちゃが入っていて、でも中は食べるまで分からない、
わくわくどきどきなお菓子のこと。
マリオのキャラクターの誰かが入っているチョコレートということだ。
そこに1人の女性が通る。
「わたし、チョコエッグの中身当てるの得意だったんだあ」
女性はチョコエッグを手にとり、耳の近くまでもってきて振ったり、
重さを比べながらその中の2個を選んだ。

2個ということは、こうだ。
マリオとルイージなら兄弟愛、
マリオとピーチ姫なら恋愛、
マリオとヨッシーなら友情愛、
マリオとクッパなら永遠のライバル愛。

主役のマリオは必ずいるものとし、
あとの組み合わせ次第で、いろいろな可能性がある。
その女性は家に帰り、ある程度の確信を持ってチョコを食べた。
そしてひとつめの中身を確認する。
(ここは当然マリオ)…パカっ。
























いや誰!?
むっちゃへんなん出た!くそう!
誰なん!
でもまだあと一個あるし、
(マリオ1人だけでもまあよしとするか)…パカっ。



























いやホンマ誰!?また出たけど!
何なん!

その女性はカメックという雑魚キャラを見事に二度も出した。
そして想定外の組み合わせを引き当てた彼女は言う。
「おかしいな、うで落ちてるかも」


ホームパーティーアクシデント
http://singer-itao.blogspot.com/2010/05/blog-post.html

やまのぼるどうき。

山登りに行った。
これは会社の同期との恒例行事だ。
年に2回、山登りと座禅に行って日々の苦労を分かち合う。
本当は梅雨頃に登る予定だったのが、延びて夏になってしまったけれど。
僕は今回の山登りツアーで、したい事がみっつあった。
ひとつは、お昼ご飯を外で食べること。
ふたつは、海かどこかで花火をすること。
みっつは、つどいにいやんに誕生日おめでとうと言うこと。

つどいにいやんというのは、同期の中でも1番年上で、
背も高くて笑顔が優しく、とても眩しそうに笑う、
ミスターチルドレンの桜井を不器用な感じにした人。
同期のリーダー的存在で、僕はその右腕として使ってもらっている。
山登りも、いつもはこのつどいにいやんが企画してくれていたけれど、
今回、にいやんが誕生日で30歳になったという。
これはもう右腕である僕が企画して、
みんなで誕生日おめでとうを言わんといけん。
なんかしらのプレゼントも用意せんといけん。

そんな思いから今回は、
恒例の山登り+アルファの気持ちで東京駅をスタートした。
今回参加したのは10人。
レンタカーで千葉を目指す。
途中、スーパーでお弁当の食材を買おうということになった。
僕はおにぎりとか、からあげとかをイメージしていたのだけれど、
同期はお洒落な人ばかりなので、
「フランスパン」「チーズ」「生ハム」「生春巻き」など、
わけのわからんものばかりカゴに入れる。
あと何故だか誰かが、キムチを入れている。
僕はおにぎりとからあげを鼻で入れた。
無国籍なカゴをレジに運び、お会計をする。
この時点ですごく楽しかった。
レシートがありえない長さになったし。
そしてまた車で移動。

しばらく高速道路を走り、高速を降りてから田舎道を進む。
海が見えた。夏の海だ。
ひょひょひょひゃっほーう!と心の中で叫びながら、
「おー。海ですなあ!」と大人っぽく叫んだ。
これは、まだ少し気を使っている同期がいる為、
まだ全てをさらけ出せずにいる為だ。

さらけ出せずにいる間に現地に着く。
山のふもとの駐車場に車をとめて、
さっき買った地球風お昼ご飯を持って途中のベンチまで登る。
ベンチのある場所は広くなっていて、
隣にでかい大仏が座って瞳を閉じている。
これが本当にとてもでかい、きっと今想像している2倍ほどの大きさだ。
同期が「見て!頭にでっかい蜂の巣がある!」
と、いまどき小学2年生でも言わないようなボケを言ってきたので、
「いやあれヘアスタイルやから!」
「ベーシックダイブツスタイルやから!」と迷惑そうにつっこんだら、
「いやちがうって!その横!横!」と横を見てみると、
本当に大きな蜂の巣がくっ付いていた。
「なんかごめんなあ」と同期に謝り、食事を始めた。

フランスパンやおにぎりやキムチがきれいに並べられ、
それをギラギラと太陽が照らし、遠くに見える海からの風で、
フランスパンは故郷である仏を想い涙し、
隣の大きなフランスは瞳を閉じながら欲を我慢している。

おいしく完食し、
ごちそうさまごみはきちんと片付けましょうさて登りましょかと、
スムーズに上を目指した。
道は基本的に階段になっていて、これがまたしんどい。
30歳になったにいやんの膝は、くすくすと笑っていた。
さあ、あと少しあと少しとみんな汗を流して登る。
よいしょおおお!
と最後の一段を登るとそこには360°の夏が待っていた。
太陽、雲、海、山、風。
夏のオールスターが一斉に僕たちを囲って回った。
僕は、ひょひょひょひゃっほーう!と心の中で叫びながら、
「おー。夏ですなあ!」と大人っぽく叫んだ。

ここで少し休憩をし、お茶などを飲み、少し語る。
空の上を回っていたとんびに、
「おいどうだ、僕の同期は最高だろう?」
と込めてピィーと手笛を吹いたり、
両手をほっぺに添えて
「ヤッホー」と叫ぶトレンディースタイルの同期に
昭和生まれの素晴らしさを改めて感じた。

で、下山。

車に戻って、さあ次はどうしようかと相談。
僕は海に行って花火をしたかったのだけれど、
もうみんな結構疲れていたし、1人が夜用事があると言うので、
少し残念だったけれど、海には行かずに東京へ戻ることに。
がしかし。
途中海辺の道で夕焼け海のむこうに見覚えのあるシルエットが現れる。
マウントフジだ、おいみんな!マウントフジが見えるよ!
千葉の端から、海を挟んで富士山が見えた。
いや美しい、美しすぎるで。
みんな嬉しい偶然に喜び肩を震わせた。

みるみるうちに夕焼けも夜になって、
僕らは高速道路の固い光になってかっこよく帰った。

そして、もうすぐ東京駅付近だ、高速を降りようという頃。
また偶然震えが起こる。
すぐそこで大きな花火があがったのだ。
どこだかの花火大会が開催されていたのである。
高速道路から見る花火は格別だったし、
僕はその時点でふたつめの願いを叶えれた。

あと最後はそう。
にいやんにおめでとうを言うだけだ。
それで今回のツアーは百点だ。

レンタカーを所定の位置へ返し、
では解散しましょうかで輪になった時、そこがチャンス。
僕はドキドキとタイミングを待つ。
みんなが輪になった、にいやんがまとめに入る。
「じゃあ今日は楽しかっ…
「チョ!チョトマッテニイヤン!」」
(しまった!緊張してカタコトみたいになってしまった!)
「アノ、チョトコンカイ、ニイヤンがサンジュサイにナタというコトで…」
(か、かたい!下手くそ!自分下手くそ!)
「ミナでプレゼントヨウイシマシタ」
(くそう!純日本人なのに!くそう!)

すごくぎこちなくなってしまったけれど、
僕はにいやんにプレゼントを渡した。
みんなからだ。
中身は8冊の本と1箱のラムネ菓子。
これはバファリンよりも優しい僕の提案で、
「みんなきっと金欠でアレだから、家にある本の中で、
何かおすすめの本を一冊ずつプレゼントしよう」と呼びかけたものだ。
すると9人中8人がちゃんと持ってきてくれていた。
1人は何故だかラムネ菓子を用意してきたけれど。
それぞれ自分の好きだった本をにいやんにあげた。
男の料理雑誌、絵本、写真集、バカドリル。
好きな本だけあってボロボロになっていたり、シミのようなものもついている。

にいやんはとても眩しそうに笑い、
不器用そうに「ありがとね」と言った。
そしてリュックサックにそれを入れて重そうに担いで帰った。
それを見て僕はまた心の中で何度もツイートした。
「それは愛のおもみだゾ」
「愛なんだゾ」
「愛のおもみ なうゾ」

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こうして今回の山登りツアーは幕を閉じた。
結果、この日僕は百点満点をたたきだした。
いや百点どころかあれだ、
四時間目は自習、給食はカレー、
五六時間目は運動会の練習だった時くらいの満足度。
すごくよかった。

そして同期の有難さを改めて感じた。
職種も出身も歳も違うけれど、こうして同期として、
仲間として集まれる人がいるというのはすごく幸せなことだし、
この先、いつまで今の会社にいるかも分からないけれど、
この人達とは、いつまでも同期でいたいと思った。
大切にしたいと思った。

ありがとう。これからもよろしくゾ。

おわり

と、ウーマン。

いってきまーす!
http://www.youtube.com/watch?v=WumaBtpOlig&feature=related