春 ゴールデンウイーク。

清少納言 -枕草子より-

春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
夏は夜。
月の頃はさらなり。
闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。
秋は夕暮れ。
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、
烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし。


簿茶亞流之散歩 -金週故郷より-

今宵より一先の七つもの金訪るは、いとをかし、
新橋は十八時、
働人のおほく飛びちがひたる、
駆け急ぐ満員闇車さへあわれなり、
窓際、橙の塔色を雨霞ませ見ゆるは、いとをかし。
まいて灰の建などのつらなるが、いと小さく見ゆるもをかし。
足浮く心持に耳の流るは売振頭なり。
故郷の色濃くなりゆけば、父母近くして
山の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
雨の冷たき朝も、風の強き夜も、またさらでも、
七つの金においてそれが故郷であれば、
it's ok i see  
(いとをかし)

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