フライドポテトの話。

「それは言えてるね。
でも上手に付き合うというのは、
単に大切にするというだけではないよ。
愛を注ぎ込むだけではなく。
たぶん大事なのは、
世界観や気持ちを合わせるということ。
そして合わさせるということ。
でもまずそもそも、
なんにだって合う合わないはあるから、
それに気づくことが必要。
黒い紙に黒い文字は書けないようにね。
それからお寿司の時には牛乳は飲まないからね。

よしたとえばきみがまさに牛乳だとしようか。
それはそれはおいしい牛乳だとしよう。
だけど目の前に立派なお寿司。
どうするか、答えは3つあるよ。
食べるか、食べないか、食べられるかだ。
忘れてはいけない、きみは牛乳だよ。
牛乳と。お寿司だ。
食べないときみが言うならまるでおうけいそれまでだ。
それがシンプルだ。
だけどきみが食べると言ったらどうする。
それは問題だ。
なんせ相手はお寿司だからね。
悲惨なことが頭をよぎるだろう。
かんぱつ入れずに答えを言うよ。
お茶になるんだ。
きみはお茶になればいい。
お寿司にはお茶だろう。
おいそんなのありかよという声が聞こえてきそうだね。
いや実際聞こえたよ。
そしたら自分が自分じゃなくなっちゃうってね。
ううん、そんなことはないよ。
鏡を見てみるといい。
今だ、できれば今見るといい。
お茶になったって、きみはきみ。

なに、そうじゃない?
そんなに難しい顔をして、
きみは誇り高き牛乳だね。
しょうがない、別の方法を考えよう。
きみがそんなにも牛乳だとは思わなかった。
だけどそれならば今日は、
お寿司をあきらめてもらうことになる。
お寿司には、ホットケーキになってもらうよ。
ただし、お寿司がOKを出したらの話だよ。
そしてお寿司が牛乳を食べたがっているかどうか、
そこがキーポイントだ。
食べられるというのはそういうことだよ。
うまくいくといいね。

ざんねんだったね。
ホットケーキにはなりたくないとのこと。
だけど優しいお寿司だね、
チーズケーキにはなってもいいだって。
どうすればいいか、もうわかるね。
うんそうだ。
きみは紅茶になる。
ちょうどそれがいいと思うよ。
これでうまくいく。

世界観を合わせるというのはつまりそういうこと。
お互いにうまくちょうせいして、
いちばんバランスのいい所を探すということ。
むろん、その日その日で変わっていく。
お寿司ばかりってわけにはいかないだろう。
ラーメンだって食べたいし、
お酒も呑まれない程度に。
そうだな明日は
マクドナルドってことにもなる。

そしたらフライドポテトには、コーラだね」

6 件のコメント:

シャックラー さんのコメント...

 
   
  
おもしろいねー


 でもね、君はね

  改行と、句読点の打ち方をもう少し

             もう少しだけ


  勉強すると、もっとすばらしい文章に

       なると思うよ!!!!!!


  高校生のときに、本を読んだり

    あと少しだけ先生の話を聞いてたら



   あーーーーーーー

      あーーーーーーーー


    なさけなや!なさけなや!


  くやしーーーーー!

bosarl さんのコメント...

シャックラーさん

なんというコメント!
笑いました。
なさけなやって。笑

シャックラーさんを見習って、









みみこ さんのコメント...

未だかつて、これ程までに
歩み寄るということをわかりやすく説明したものがあっただろうか。

確かに、寿司にはお茶。

そのお茶が、緑茶なのか、麦茶なのか、烏龍茶なのか、ほうじ茶なのか。
それを考えるのが芸術家や職人なんだろうな。

bosarl さんのコメント...

みみこさん

よかったー、納得してもらえてー〇
最後の三行はまた渋いこと言いますね。
なるほどと思いました。
面白いですね、人付き合い。

もこ さんのコメント...

大切な人ができるたび、
思い出したい言葉たちでした。
ありがとうございます。
引用させてください。

bosarl さんのコメント...

もこさん

お返事が遅くなってごめんなさい。
上手に例えられてるか不安ですが、
もこさんと大切な人が
よく合うふたつになれていたら
嬉しいです僕も。