眉じいさん。

いつかの誰だったか偉いおじいさんが言っていました。

「世界はいつだってふたつに分けられますそれは、
今ここにいる人たちと、今ここにいない人たちです。
今ここにいるということは私の声が聞こえているということです。
それを私は、とても嬉しいと感じますし、
素晴らしいことだと思っています。
今日は来てくれて本当にありがとう。」

おじいさんはそう言ったあと、椅子に腰掛けて、
眉毛を指で触りながら本を読んでくれました。

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