神様あのね。

くま(あだ名)と歩いている時に、カトリックの教会の前を通りました。
くまはキリスト教なので、神様はイエスだと教えられてきました。
僕は仏教、そして現代っ子なので、
どの神様がどうだとかあまり詳しくありません。

くまに聞きました。
「神様のこと尊敬している?」
くまは答えます。
「してるよ」
くまに聞きました。
「何番目くらいに尊敬している?」
くまは言います。
「うーん、いちばん?かなー。」

僕は想像します。
世界が終わる瞬間、運命の分かれ道、
赤くて黒い空、落ちたら戻れない谷底、
右に進むか左に進むか。
突然ピカーと空が光って、現れたのは神様。
「左に進むのです」
神様が僕に言います。
僕は迷わず一歩出そうとすると、
「おーいおーい!こっちだよーこっちこっちー!」
右の方から声がします。
見てみるとそこには家族、友達、恋人、元恋人、
中学校の先生、大学の先生。
尊敬するグラフィックデザイナーの佐藤卓さん、
笑顔が可愛いえいくらなな がいます。
「おーいおーい!こっちだよ」
右から呼んでいるのです。
僕はうーんと頭を斜めにして考えて、
まっすぐに戻して言います。
「神様、わたしはあちらへ進みます」
神様は言います。
「愚か者、私の言葉が信じられぬのか」
僕は言います。
「信じています、あなたは神様、すごいです尊敬しています」
「でもわたしはあなたの事よりも、彼らの方が好きです」
「こういうのを地球では愛と呼ぶと、映画のランドリーでも言っておりました」
神様は言います。
「後悔しても知らぬ」
神様は消え、僕は右に一歩出します。
次の瞬間、地面は崩れ、僕は谷底に落ちます。
暗い谷底に落ちながら、
僕は最後に思います。

「ああ、落ちてますやん。
まさか地面崩れるとはなー。
神様知ってたっぽいなー。
ああちょっと後悔、まじどんまい自分。
でもまあええかな!
うん。まあええわ。
よしとするか。」


ふと我に帰ると、僕はすごくおなかがすいていて、
早く晩ご飯を食べたくなりました。

2 件のコメント:

シャックラー さんのコメント...

人気のブログ見つけました。

一度のぞいて見てね!!

  行きずりのひと

http://blogs.yahoo.co.jp/urin0729

bosarl さんのコメント...

シャックラーさん

ありがとうございます。
行きずりのひと おもしろいです。
僕も絵とか載せてみたくなりました。
ちょっと考えてみますね!