怖がりの木こり。

むかしむかしあるところに、
木こりがいました。
ある日、斧を使って木を切っていると、
手がすべり、斧を湖に落としてしまいました。
木こりはとても悲しい顔です。
仕方なく家に帰ろうとしていると、
水面からぶくぶくと泡がわきあがってきました。
木こりは怖くなって早足で歩き出します。
しばらく歩いて恐る恐る振り返ると、
水面に何やら人影のようなものが見えました。
木こりはぞっとして一目散。
次の朝、木こりは道具屋に行き、
金の斧を買いました。

そして昨日の湖に行きます。
すると水辺に斧が三本置いてありました。
金の斧、銀の斧、木こりの落とした斧です。
木こりは、自分の落とした斧と、
銀の斧を手に取りました。
金の斧はさっき買ったのでいらないと思ったのです。

するとガサガサ!草陰から音がします。
女神です。女神が出てきました。
そして少し声を荒げて、
「あなたは正直ものです!」
と言って湖の中に入っていきました。

木こりは突然の出来事に目を丸くして、
それからとても怖くなりました。
そして、金の斧2本と銀の斧を湖に沈めました。

自分の斧が見つかったのでいいかなと思ったのです。

おわり

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