私の前を歩いている中学生ほどの女の子は、
リュックサックにたくさんのキーホルダーをつけている。
じゃらじゃらと跳ねるように鳴るそれらは、
おそらく彼女の自己形成で必要不可欠。
言うなれば たからもの といったところ。
中でも一番大きなのが、スマップのくさなぎつよしの写真がプレート状になったものだ。
よく見ると、地デジカなど、くさなぎ関連のものばかりついている。
これらのことから彼女はくさなぎつよしのおっかけであることがほぼ確定した。
駅に向かうであろう彼女のあとをつける。
ワッペンのたくさんついた細身のポロシャツに
デニムスカート、ハイソックス。
黒い髪と白いスニーカーのコントラストは、
まじめな彼女の一途な想いを演出する。
彼女の足取りは軽い。
イヤホンからはスマップの曲を聴いているに違いない。
朝の日差しがまたそれを照らし、
大きなくさなぎがこっちを見て笑っている。
駅に到着し、追跡も終わりかけたところ、
彼女は財布を取り出す為にリュックサックをおろした。
するとポロシャツの背中に背番号が書いてあり、
その数字が56だった。
いや稲垣!吾朗は稲垣。
私は少し悔しいような、淋しいような気持ちになり、
はやあしで彼女を追い越した。
大きなくさなぎがこっちを見てまだ笑っていた。
このことがきっかけとなり、私は風邪をひいた。
おわり
6 件のコメント:
ようこそ
SMAPへ!!!!
すぅやまさん
すうさん!?
いやようこそSMAPへってなんなん!
なぜか不気味にもしっくりくるわ!
すぅやまです。
ここの雰囲気がしっくりくるもんだからさ。。
すうやまさん
日本の文化をお伝えしてます。
そっちにはSMAP的な存在いるのかな。
SMAP的存在はいません。
というより出来ないのです。
SMAPとは唯一無二の存在であるから…
すうやまさん
SMAPへの想いがすごいです。
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