今日のヒーロー。

子供
「ねえヒーロー、
 心の音ってどんな音なの?」

ヒーロー
「へいぼーい、心の音かい?」

子供
「そう、心の音」

ヒーロー
「ぼーいそれはむずかしい質問だへい」

子供
「やっぱりむずかしいのか、
 でも聞きたいな」

ヒーロー
「じゃあ耳をすましてみようぼーい、
しぃーだへい」

子供
「しぃ」

子供、ヒーロー
「…しぃ」

ヒーロー
「(へいぼーい何か聞こえたかい?)」

子供
「うん。どきんどきんと聞こえたよ
 でもあれはきっとしんぞうの音だよ」

ヒーロー
「そうかぼーい心の音ではないね」

子供
「どうやったら聞こえるんだろう」

ヒーロー
「そうだへい、むねに手をあてて聞いてみようぼーい」

子供
「うんわかったやってみる」

子供、ヒーロー
「…」

ヒーロー
「(へいぼーい何か聞こえたかい?)」

子供
「ううん、なにも」

ヒーロー
「そうかへい、ざんねんへい」

子供
「もしかしたら僕にはないのかもしれない心の音
 ないのかもしれない」

ヒーロー
「へいへいぼーいそんなことはないへい!」

子供
「だってきこえないじゃないか何も!んん」

ヒーロー
「ぼーいこっちにおいで
 実はとくべつなほうほうがあるへい」

子供
「とくべつなほうほう?」

ヒーロー
「そうぼーいへい、
 とっておきへいへい、
 ここにひとつのノートがあるへい」

子供
「わ!新品じゃん」

ヒーロー
「ぼーいここに
きみのすきなことへいを書いてごらん」

子供
「すきなこと?」

ヒーロー
「なんでもいいへい、えでも、
もじでも、なんでもいいへい」

子供
「うーんじゃあ、えにしよう」

ヒーロー
「ぱちん、もちろんどうぞへい」

子供
「かきかき、はい!かけた!」

ヒーロー
「じゃあそれを閉じてごらんへい」

子供
「う、うんわかった」

ノート
「ぱたん」

ヒーロー
「こんどはへい、それをむねにあててごらんへい
 そしてしぃー!だへい」

子供
「むねにあててしぃー?」

ヒーロー
「そうだへい、やってごらんぼーい」

子供
「うん」

子供、ヒーロー、ノート
「…しぃ」

ヒーロー
「(へいぼーい何か聞こえたかい?)」

子供
「ううん、なにもきこえないよヒーロー」

ヒーロー
「はっはっは、そうかへい
 きこえなかったかへい」

子供
「もうなんでわらってるの!」

ヒーロー
「じつはこのほうほうにはコツがあってねへいぼーい」

子供
「こつ?」

ヒーロー
「れんしゅうがひつようなんだへい」

子供
「れんしゅうするよ、聞きたいんだ」

ヒーロー
「じゃあそのノートをぼーいきみにへいあげよう
 さっきみたいにすきなことをかくんだへい」

子供
「くれるの?」

ヒーロー
「あげるへい、そして
 いつでもおもった時にすきなことをかけばいい」

子供
「それがれんしゅう?」

ヒーロー
「そうだへい、ノートがいっぱいになる頃にはぼーい、
 きっと聞こえるへい」

子供
「うーん、わかった、やってみるよヒーロー」

ヒーロー
「どりょくかだねぼーい、えらいぼーい」

子供
「えっへん。
 目標たっせいのためには、
 僕はどりょくをおしまないさ」

ヒーロー
「そのいきだへい
 そのノートは、こころノートって言うへい」

子供
「こころノートか、うん!
 れんしゅうするよヒーロー!
 ありがとう」

ヒーロー
「れいにはおよばんへい
 がんばれぼーい」

子供
「よしまずは
 ヒーローの似顔絵をかこう!」

こころノート
「パラリ」

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

やってみようかな。

ヒーロー さんのコメント...

匿名さんへ


「やってごらんへい」