最終電車に忘れたもの。

今日は最終電車に乗って帰った。
疲れていたのか、ついついウトウトとしてしまい。
いつの間にか眠ってしまった。
ガタンゴトン…ZZZ。
ハっと目がさめるとそこは僕の降りる駅だった。
ドアが閉まりかけていて、慌てて飛び出した。
ふうー、なんとか間に合った。セーフ。

と改札に向かおうとした瞬間、
なんかスースーしてなんかが足りない事に気がついた。
でもカバンもある、携帯もある。
傘もある。財布もあるし。
うーん分からない。
でも確かにさっきまであった何かが無い気がする。
しばらくホームで考えていたらようやく分かった。

 僕「すみません、さっきの電車に忘れ物をしてしまったんです」
駅員「あ、そうですか、何を忘れてしまったのですか?」

 僕「夢です。夢を忘れてしまいました」

駅員「夢ですか、?」
 僕「はい、そうです」

駅員「分かりました、見つかり次第ご連絡差し上げます」

 僕「お願いします、大切なものなんです」



駅員「大丈夫ですよ、きっと見つかります」


2010年3月16日
僕は今日、最終電車に夢を忘れてきた。

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