秋がきて。

電車にすごい数の人が乗ってきて、
もうとてもとてもぎゅうぎゅうになりました。
僕はなるべく薄くなろうと姿勢をまっすぐに、
背筋ぴーんとしていましたが、
人はますます増えるいっぽう。
そしてとうとう
おでこにも人、背中にも人、
ぴったりとくっついてしまいます。
それはもう両面テープのように。
白い雲のように。

おわり